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異彩ノ雫

第279章  三ノ月 Ⅲ




春の風は薄紅か

うつむく人の頬を染め

水面にあたたかな波を描く



萌黄 縹 すみれ色…



画紙にのせるひと色は

陽炎めいて 想いを映す



夢見心地の時がゆく







【淡彩】



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