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異彩ノ雫

第278章  二ノ月 Ⅲ ③




ひとつ

花が開くたび

ひとつ

想いがあふれだす



受けとめた手のひらに

そっと

息を吹きかけたなら

たちまち春の声となり

空の高みへと風にのる



私の涙を連れながら…







【春風】


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