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異彩ノ雫

第267章  一ノ月 Ⅲ ②




窓辺に淡く浮かぶ影



朝焼けを見つめる君の背中は

夢と紛うほど儚くて

騒ぐ胸のまま抱きしめれば

夜を残した髪が甘く香る



冷たい頬をつたう涙の

確かなぬくもり…



ふたりの時が動き始める







【背中】


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