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異彩ノ雫

第221章  七ノ月 Ⅲ ②




ふと 握った手のぬくもりの

たまらなく愛しい夜がある



胸に刻まれた

記憶そのままの柔らかさは

思い出の景色を闇に映す



深い寝息に重ねる祈りは

いつの時も

帰らぬ月日への憧れとともに……







【眠り草】


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