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異彩ノ雫

第194章  四ノ月 Ⅱ ②




昼下がりの微睡む耳に
囁きかける声は 誰?

遠く 近く
響く声…

水底へ誘う潮騒のように
心を揺らす


行かないで…!
消えゆく声に手を伸ばせば
波打つ鼓動に眠りが弾ける

僅かにすすんだ時計の針…


乾いた唇に風が吹く







【春陽】


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