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異彩ノ雫

第191章  三ノ月 Ⅱ ⑤




たゆたう午後のそぞろ歩きに

見上げる花は

浅葱の空に浮かんで揺れて…


風に吹かれたひとひらを

戯れながら手に受ければ

あまりの儚さが胸にせまる


永らえよ

切ない華やぎ

心を桜色に染めるまで…







【桜】


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