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異彩ノ雫

第189章  三ノ月 Ⅱ ④




とんぼ玉ひとつ

手のひらに遊ばせて

そっと灯にかざす



藤色は

恋しき人を想わせて…



静かに息づく その煌めき

とろりと揺れて

見つめるほどに 胸を焦がす







【とんぼ玉】


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