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異彩ノ雫

第183章  三ノ月 Ⅱ




窓辺に立つあなたの背中…

ことん、と

額を押し付けてみる


鼓動が時を刻みながら

私の胸に溶けてゆく



ふたりで聞いた潮騒を

あなたはどこに隠したの…



指先でそっと聞きながら

揺れる背中の海に 溺れてゆく







【背中】


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