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異彩ノ雫

第176章  二ノ月 Ⅱ ②




頬杖をつく窓の向こう
かすかな気配に目を上げれば
金色の瞳がふたつ

陽だまりを選びながらの
外出(そとで)の帰りか
佇む視線に笑いが浮かぶ


手招いても
つれない背中にひとひらの春…


未だ冷たい風の中
高く揺れつつ 長い尾は遠ざかる







【遊歩】


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