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異彩ノ雫

第102章  六ノ月Ⅱ




夕闇に佇む背中は

少し寂しく

彼方を見つめる瞳は何を映すのか



しなやかな自由を纏い

風に身をまかせる軽やかさと

独りある潔さ



その背をそっと指でなぞれば

伝わるぬくもりに

心は柔らかくほどけてゆく



寄せる頬が愛おしい…







【猫】


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