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異彩ノ雫

第72章  二ノ月 ④




陽の名残りが

夕闇にとけてゆく

夜のとばりが忍び寄る



逢魔が刻の妖しさは

研ぎ澄まされた刃の面に

顔の映るを見るごとく…



夢は消え

また浮かび

巡り続ける永久の幻



あてどなくも心地よく

しばし

異界の狭間にたわむれる







【逢魔が刻】



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