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異彩ノ雫

第64章  一ノ月 ③




香ばしい薄茶のおもてを

バターが黄金に溢れ落ちる



目を細める愛しい笑顔

メープルの匂いよりも甘やかに

胸を満たす


あなた…




夢のつづきは

浅葱色の空へ描かれて

焦がれる想いの傍らを

朝風が ただ 吹き過ぎる







【憧憬】



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