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異彩ノ雫

第43章  十一ノ月 ②




暮れかけた空を

波立つほどの雲が流れる



一面が海に変わる…



ひそめた波音が

五感をくすぐるように耳元を過ぎてゆく



立ちすくみ

吐息の中に祈りをこめては

明日を思う







【虚空】


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