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異彩ノ雫

第38章  十ノ月 ④




遥かなものばかり見つめていた
足元の花よりも
天上の星の輝きに夢をみた

そう
手を伸ばしては
躓きも 痛みも厭わなかった日々…

時はゆき 季節がめぐり

花が 朝露を湛えた緑が
心に響く

この手に乗るほどの
小さな夢が愛おしい…!







【掌】


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