箱……捌
第4章 【強者】の選択
遠多君は、各クラスに設置されている…
ウォーターサーバーを指差した…
「あれに…大量の睡眠薬を入れとけば…
午後の授業に…みんな眠くなるんだよね……先生も…」
教壇にいた先生は…顔を青くして…震え出した…
「―――――…先生…何震えてるんですか?
今から貴方は…【弱者】ですよ…
もう【強者】の俺には逆らえませんよ……」
ビクッ「んっ、ん、ん、ん〜〜〜〜〜」
先生が…少し暴れだした…
が…ガムテープでぐるぐる巻きにされているせいか…動きが……制限されている…
「んっ!!んっ、」
隣の席の奴が…何かに気がつき…声色を変えた―――…
何?…
俺も…教壇の二人を…再度確認する…
と…遠多君の手には―――…刃物が握りしめられ…
その刃先は…
先生に向いていた――――…
「ん、…んん?!」
「んっ!んんん〜〜〜〜〜」
それに気がついたのは…俺だけじゃ…なかったらしく…
教室が…また…ざわつき出した!
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