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雅紀が帰って来る。

嬉しくてしょうがない。

昨日から部屋を片付けて掃除して慌ただしくしていた。

でもバタバタ動きまわった割に元々物がないからすぐ終わってしまい…
今度は料理でも作ってやるかと買い物に行く。

雅紀はこっそり帰って来ようとしてた。

そしたらずっと二人で過ごせるから。

それは俺にも魅力的な話なんだけど、やっぱりお母さんに申し訳がない。

同じアパートじゃなかったら、そこまで罪悪感はなかったかもしれない。

でもな。

ここは俺が我慢すればいいの。

『一旦帰れよ。
お母さんに顔見せてやれ。
喜ぶから。
夜、友達と遊ぶって出てこい。』

『えーーっ。』

『えーーっ、じゃない。』

『はぁい。』

『よろしい。』

こんなやり取りも楽しいんだ。