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第21章 かわいいひと〜卒業〜
先生が買ってきてくれた苺のショートケーキを紅茶と一緒に食べる。
おいしくて、うれしくて。
こないだの先生の誕生日もそう思ったけど、先生の家でこうして二人でいるのが信じられない。
目の前で俺に笑いながら話しかけてるのさえ嘘みたい。
しあわせ。
気がつくとそのままを口にしていた。
「しあわせ。」
「え?」
「ね、先生もしあわせ?」
照れくさそうに頬を擦りながら呟く。
「…すげー、しあわせ。」
テーブルに手をついて身を乗り出して先生の唇に突撃。
チュ。
小さい音をたてて離れて、またケーキへフォークを動かした。
先生はちょっと固まってる。
甘いね。
ケーキもキスも。
先生の誕生日の日に言ったことを思い出す。
「先生?
来年の誕生日は朝まで一緒にいようね。」
先生はすごく嬉しそうな笑顔でうなづくから俺はまた幸せな気分になった。
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