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花音学園腐男子恋愛日常-前編-

第4章 ~不満爆発~

研磨君には、教室に休み時間になるのと同時に、あることを指示させてた。

ズボンのポケットに忍ばせた、ボイスレコーダーの録音ボタンを押すことだ。

それと、皆に何を聞かれても黙秘と誤魔化しをするようにも指示した。

業を煮やした総一郎達が、強硬手段に出ることを想定してだ。

結果的に、総一郎と飛鳥は研磨君を僕から守るため、研磨君を陥れようと強硬手段に出ようとした。

万が一、研磨君に不利な状況になっても、証拠を突きつければ逆に皆が悪く見られる。

「歩、俺を庇ったせいで本当にゴメン…。」

「だーかーら、もう気にしないでって言ってるでしょ」

謝罪の言葉は、保健室で何度も聞いたっつうのに。

「研磨君は不良だけど、完全に悪い人じゃないし…。」

それに、友達が陰口を言われたり悪く見られるのは嫌だ。

せっかく、研磨君と腐男子友達になれて仲良くなったのに、皆に陥れられて停学送り、もしくは退学にされるのも絶対に嫌だ。

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