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アップルパイと君の隣で

第1章 先輩キスして下さい。


そっと見えたクローゼットの中はピンクや黒、真っ白なものもあったがやたら露出度の高いものばかりだった。
ぱっと見ただけだが5、6万はするブランドものの服が何着か見えた。
こんなアパートに住んでいるのにあまりにも不自然だ。
佳奈の趣味がよく分からない。

「先輩、寝巻きこれでいいですか?ちゃんとしたのってあんまり無くて」

「何でも大丈夫だよ。それより佳奈お風呂入ってきたら?」

「あぁ、それならさっき入ったので大丈夫です」

「えっ?」
さっきは仕事の帰りだったんじゃないの?

「不思議そうな顔してますね先輩」
くすくすっと笑うとからかったような口調で話す。

「別に」
後輩にからかわれて少しムッとする。

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