
アップルパイと君の隣で
第12章 気に入らない
「ふーん?本当に?」
「はい!あ...ええっと...キスまでは良いんですよね...?」
佳奈がそう恐る恐る問いかける。
「今、もうしないって言わなかったっけ?」
私はそんな佳奈に冷静に答える。
「!?そんなぁ!先輩、意地悪言わないで下さいよぉ!!」
「絶対嫌」
「そんなぁ!大体寝込みを襲ったのは先輩の方じゃないですかぁ!」
「...っ/////やっぱり起きてたんじゃない!ばか!!」
私はついつい大声をあげる。
やっぱり...あんな事しなければ良かった。
昨日のキスに後悔ばかり浮かぶ。
「しょうがないじゃないですか!あんな可愛い事されたら起きれないですよぉ!」
「なっ!///可愛いくないわよ!早く忘れなさい!」
「それは無理ですよぉ〜可愛いかったなぁ先輩」
佳奈はわざとらしくそう言って微笑む。
「可愛いくない!」
「いえ、先輩は可愛いです!!」
「可愛いくないってば!!」
「可愛いです!!!」
