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びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第6章 ブラコンですが、何か?


「おっじゃましま〜す」


しょーくんの能天気な声が浴室に響く
背中を向けたまま浴槽から動けずにいる僕を他所に
『あ"ーっ、気持ちいいっ!』
なんて言いながらシャワーを浴びる音が聞こえて
振り向けばすぐそこに裸のしょーくんが居ると思うと

あ…ダメだ

一度は落ち着いたはずの僕の中心がまた熱を持ち始めた


「雅紀、もーちょっと詰めて?」

「わぁっ…!」


背後からぬうっと顔を出すから
驚いて危うく溺れるとこだったじゃんっ…!

いつしかしょーくんは髪も身体も洗い終えていて
浴槽に無理矢理片足を突っ込んでくるから
背中を向けたまま、浴槽のなるべく端っこに寄った


「まーさきぃー?」

「なっ…何っ、」

「なんでそんな離れてんだよぉ」


なんで、って…!


「もっとこっち来いよ、な?」

「…っ、」

「来ないんなら俺から行ってやるまでだっ!」

「わぁっ…!」


後ろからギュッと抱きしめられて
しょーくんの胸が、僕の背中に触れて
あっ…
しょーくん、ドキドキしてる…


「しょ、くんっ…」

「ん…? どうした、雅紀」


なんだよ
さっきまであんなにおちゃらけてたのに
僕の好きな低音ボイスで
そんな風に
優しく囁かないでよ

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