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エロース …ときめき探求物語

第4章 トキメキはピーンと硬くなった乳首から

―――『咲ちゃん…。聞こえる?ヤダとか、拒絶の感情とか…そんなマイナスの感情を広げないで、なすがまま…まっさらな気持ちでお客さんに接しなよ!! でないとトキメキポイントはたまらないばかりか、どんどん少なくなっちゃうからね!!』

と咲の耳に
エロースの声が聞こえた…。

『分かってるわよっ!!ホントにこっちの気もしらないで…』
と咲は心のなかで
エロースに反論した。



ほどなく…

まだ汗をかくには
季節が早いにも関わらず
巨体を揺するようにして
予約の太が店に入ってきた。

『いらっしゃいませ~♪』
咲は精一杯頑張って
満面の笑顔で太の受付をフロントで済ませて
施術室に太を案内した。

【都会の楽園】というコンセプトをもつ
テオーリアは
タイ古式マッサージの
施術用マットが引かれた一画と
オイルマッサージ用のベッドと
洗体用のバスルームが
1つの個室に完備されている…。

施術中は中から鍵をかけての施術のため
完全密室状態になる。

部屋に太を案内した咲は
『今日は暑いですね…。服をこちらに…。』
と言いつつ
備え付けの施術着への着替えを太に促す。

太は
『咲良さんは、いつみても可愛いですね。僕は咲良さんみたいな可愛い人妻さんにマッサージしてもらえたら、仕事頑張れるんだよね……。……だから、きょ…きょ…今日なんて2時間も予約しちゃったよぉ… ハアハアハアハアハアハア…』
と妙に息を荒げて
咲を見つめながら
施術着に着替え始めている。

ふつう良識のある
マッサージだけを求める男性の客なら
腰にタオルを巻くか
部屋の片隅にある着替えようスペースで着替える
なぜなら
施術着の下は基本は下着をつけないからだ

だが
下心の塊の太は
すでに咲を見つめて半勃起しているチンコを
わざと咲に見えるように
いつも着替えているのだ…。

咲はわざと
それに過度な反応をしないように
さりげなく
『寺門さん、お着替えは今度から、あちらでお願いしますね』
と営業スマイルで
優しく着替えコーナーを指差してから
施術にはいった。

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