天気予報の恋人
第2章 chapter 2
「雅紀、落ち着け」
「だって…!」
「和也くんには、雅紀が必要なのは充分分かってるよ。だから、俺がちゃんと叔父さんに話す」
「あ…なんだ」
まーくんが、ホッとしたように笑った
良かった
もう、涙止まってる
やっぱりまーくんは
笑ってるのが、一番いい
「じゃあ、雅紀は一回家に帰れ。後で迎えに行くから」
「分かった!…でも、かずは?」
そう言って、しがみついてる僕を
心配そうに見つめた
一緒にいれるんなら
僕も、頑張らなきゃいけない
「先生と、待ってる」
そう言って
僕はまーくんの目をしっかりと見た
…ちょっと不安だけど
でもね
まーくんが言ったんだよ?
ちゃんと目を見て話せって
だから
目を見て、伝えるよ
僕は
頑張れる
頑張らなきゃ、いけないんだ
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