天気予報の恋人
第2章 chapter 2
「ごめん…!かず!」
すぐにかずの傍に行って、震える体を抱き締めた
…かずが真っ青な顔をして、俺にしがみつく
俺の不注意と、油断が
かずを危険な目に合わせてしまったんだと言う罪悪感がのし掛かる
「雅紀…」
俺達を助けたリーダーもまたびしょ濡れで
濡れたシャツを脱いで、それを絞っている
「知識もないのに飛び込んだって、溺れるだけなんだぞ?」
「ごめんなさい…」
「とりあえずさ、もどって着替えよ」
かずは怯えて動けなくて
だけどそれは、俺のせいでもあるから
濡れたままのかずをおんぶして
急いで宿舎に戻った。
風呂に入れて
着替えさせて身なりは落ち着いたけど
かずはまだ顔色が悪い
ベッドに寝かせたら
ものすごい力で俺にしがみついてきた
「ごめん、かず…ごめん」
何度も何度も謝る
でも
かずは何も言葉を発する事はなく
ただずっと
俺にしがみつくだけだった
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