天気予報の恋人
第19章 chapter last
アパートに戻り、再び一緒に暮らし始めたかずは
…やっぱりと言うか、1人になる事に怯えるようになっていた
お互い社会人となった今、会社が違うから四六時中一緒にはいてやれない
だから毎日、一緒に通勤して一緒に帰るようにしている
俺が車通勤だから、かずを会社に送ってから
自分も向かい
帰りは余程の事がない限り、かずを迎えに行ってから帰宅していた
車の中では
必ず左手をかずの右手と繋いでいる
…それが、毎日の日課にもなっていた
休日は、どこにも行く事もせず
とにかく俺から離れようとしない日々が、かなりの間続いている
あの、突然の失踪とも言える1年は
どうしても避けられない状況だったとは言え
かずに与えてしまったショックは
そう簡単に消えるものなんかじゃない
だから、かずが少しでも癒されるまでは、どんな事でも
かずが望む事は、叶えてあげたかった
…例えもう、二度と離れないと誓っていても
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