天気予報の恋人
第12章 chapter 12
俺に縋る指は震えてるのに
目尻の涙は乾かないのに
ここで「ツラい」って言ったら
俺がやめるのも分かってるから、平気なフリをする
だけどもう、ここまで来たら俺も止める事なんて出来なくて
「…動かすよ」
そう囁くと、一瞬かずの瞳が揺れて
それでもけなげに「…うん」と頷いた
「んあ!…あ、あ、…んぅっ」
内壁をゆっくりと指で擦る
その度に、漏れでる声はやっぱり少し辛そうだった
ネットで調べた時に見つけた
“男でも、快感を味わう場所がある“ と言う情報を思いだし
せめてそれが見つかれば…と探るように中を擦り
たまたま指を手前に曲げた瞬間
「あああっ!何…っ」
突然かずの体が大きく跳ね上がった
そして、萎えていたかず自身もみるみるうちに固くなってきている
もしかして、ここが…?
俺は再び、そこを狙って擦ってみたら
「や!ダメ!ダメ!ひあ…っやめ…!」
…今までで一番、悲鳴のような声で啼き出した
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