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「振り回して悪かったな

…世間体と、立場を気にしすぎてた俺が悪かった」

「そんなこと…」

ないよ、って言おうとしたけど

翔ちゃんの気持ちも分かるから、その言葉は飲み込んだ


「ま、今は潤だな

…まずはあいつの関心をお前達から逸らすことを考えなきゃ」


そう言いながらも笑ってる翔ちゃんは

さっきのリーダーの

…潤に対する顔と同じ

楽しんでるような、可愛くて仕方ないような


だから俺は

「かずは、俺に任せて」

安心して、そうきっぱり言えたんだと思う



かずへの気持ちを、隠さなくていいんだと分かったら

早くかずのいるリビングへ行きたくて

その頭を撫でてあげたくて


「雅紀、すっごいソワソワしてる」

またも翔ちゃんに笑われた

「だって…」


「分かってるよ、行けっ！」

「わん！！」

「犬か！」


…二人で大笑いした

すごく、楽になった気がした