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上エッチ新幹線

第49章 桐生彩乃の事情⑤

とりとめのない雑談を三人でしていると
注文したアイスコーヒーが運ばれてきた。

「お姉ちゃん、ガムシロ入れすぎでしょ」

姉は甘党である。

「だって苦いんだもん。あれ?慎之助くんは
ミルクも入れないの?」
「俺はブラックが好きなので」
「へぇ。パパと同じだね。さすが親子」

姉は慎之助を偏見せずに接してくれた。

「お姉ちゃんさ、せめて外ではお父さんを
パパって呼ぶのやめたら?」

私なんて物心が付いた時から
父親は「お父さん」
母親は「お母さん」と呼んでいる。

「だってパパはパパだもん。それに慎之助くん
だって他人じゃないわけだしね」

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