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上エッチ新幹線

第47章 仲谷慎之助の事情⑬

彩乃の体調が優れないのも
何らかの形で事実を知ってしまった故だろう。

「彩乃のお父さんて、やまとさん?」
「……ぅん」
「大和魂の大和?」
「……そうだけど」

今しかないと思った。

「俺の話を聞いてもらってもいいかな」

これまでのことを話すのは。

「……ぅん」

再びベッドの傍らに腰を降ろした。

菜々子を抱いたこと。

菜々子に言われたこと。

菜々子に想いが残っていること。

彩乃との血縁関係をどう思っているか。

自分には彩乃しか居ないこと。

彩乃を失いたくないこと。

全てを打ち明けた。

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