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上エッチ新幹線

第39章 桐生彩乃の事情①

慎之助に私を女として意識させない。

色っぽさを売りにしていた私は
まず外見を変えた。

長い髪をショートに
フェミニンな私服をカジュアルに
プライベートは素っぴんなど
どこからどう見ても
女を感じさせない努力をした。

『彩乃は気遣わなくていいから楽』
『少しは気遣えッ』
『だって俺ら親友なんだろ?』

努力の賜物だと嬉しい半面
胸のつかえはいつまでも取れずにいた。

慎之助を好きすぎてどうしようもなく
泣き明かした夜もあった。

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