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上エッチ新幹線

第38章 仲谷慎之助の事情⑨

冗談で返されると思いきや……

彩乃は顔を真っ赤にして泣いてしまった。

「酷いッ……最低ッ……」
「ご……ごめん……でもさっきは……」

胸は見られても平気だったくせに。

「鈍感ッ。慎之助鈍感すぎるよッ」
「悪かったよ。本当にごめんなさい」

デリカシーが無さすぎた俺が悪い。

俺が着るはずだったバスローブを
彩乃の身体を隠すように掛けた。

「胸を見られて死ぬほど恥ずかしかったけど
頑張って平気なふりしてたのにッ。バカッ!」
「なんだよ、それ」
「バカにバカって言って何が悪いのよッ!」
「そうじゃなくて……頑張って平気なふりを
してたってこと」

『死ぬほど恥ずかしい』という発言も
不可解だが。

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