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上エッチ新幹線

第34章 伊原壮介の事情①

「な……何言ってんだよ……俺は葉山を
説得しに来ただけで……」
「二人きりなんだから菜々子って
呼んでよ。ね?壮介」

葉山は脚を組み前屈みになる。

見えそうで見えない内腿の奥と
バスローブの袂から見える胸の谷間。

「そういうわけにはいかないだろ」

高一の頃
葉山をどれだけ「菜々子」と
呼びたかったことか。

葉山にどれだけ「壮介」と
呼んでほしかったことか。

自宅の部屋で悶々としていた
高一の熱帯夜
押し殺すような声で
「菜々子」と何度も口にした。

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