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上エッチ新幹線

第25章 仲谷慎之助の事情⑦

麻琴が俺の正面に座ると
新潟駅行きの列車は走り出した。

「金はどうしたんだ?安くないだろ」
「社会人だもん」
「大学は行ってないのか?麻琴、おまえ
勉強好きだっただろ」

幼少の頃の麻琴は大人しい女の子で
いつも机にかじりつき勉強をしていた。

「高校も行ってないよ。中卒」
「よく親が許したな」

麻琴の両親は教育熱心であり
低学年から塾に通わせ
俺も勉強を教えたりと
家庭教師の真似事をしていた。

「……ぅん。色々あってね」

その話題には触れてほしくなさそうだった。

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