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上エッチ新幹線

第19章 仲谷慎之助の事情⑤

「旨そうだな」
「慎之助くんに初めて食べてもらう手料理ね」

ピクニックに持っていくような
色とりどりの弁当だった。

「いただきます」
「召し上がれッ」

どれもこれも申し分ない美味しさ。

「時間かかっただろ?ありがとな」
「早起きして頑張っちゃったッ」

一週間前の作り笑顔の朋美とは
別人のように
今日は機嫌が良くはしゃいでいる。

「一緒に住んだらこの御馳走が毎日
食えるってわけだ。ありがたいね」
「ぅん。そうなればいいね」

他人事のような言い回しが
妙に引っ掛かる。

気のせいか?

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