
16才の初恋
第9章 自分の気持ち
どれくらい泣いていたんだろう。
『ゴメンね。もう大丈夫。』
淳「俺の方こそゴメン。…目、腫れてる…冷やしといた方がいいよ。まぁ、俺のせいだけどさ。」
『ん、ありがと。』
淳「今日は、いろいろゴメンな。あと、ありがと。試合見に来てくれて。」
『ううん。淳の試合見れて良かった。私運動やったことないけど、すっごい興奮した!』
淳「なら良かった。じゃ、今度は俺が見に行く番だな。」
『ふぇ?』
淳「美紀のピアノのコンテストだよ。」
『あ~。そっか、練習がんばんなきゃ。』
淳「楽しみにしてるから。じゃ帰るか。」
『うん!』
私の心は今までにないくらい温かかった。
