ディアブロ☆~共同生活約150日~
第12章 しつけ…?
―コンコンッ。
片付けが終わったあと
言われた通り水輝くんの部屋の
ドアをノックした。
「待ってたよー!どうぞ♪」
『お邪魔します…。』
水輝くんの部屋は
水輝くんらしくロックで
少しダークな感じのインテリアだった。
『あれ、そんな汚くないじゃないですか。
模様替えでもしたいんですか?』
私は周りを見渡して水輝くんに話しかけた。
―カチャ。
「ううん。やっぱ掃除いいかなぁって。」
『へ?
…きゃっ!』
水輝くんは部屋の鍵をかけて
私をベッドに押し倒し
そのまま唇を重ねた。
『やっ…騙したんですか!?』
「騙したなんてひどいなぁ…。
俺の部屋に来るってことは
わかってたんじゃないの?」
『わかりませんっ!』
私は押さえられた手に
ぎゅっと力を入れ
顔を背けた。
「陽菜ちゃん…この間助けてあげたのに。」
『う…あの時は…。』
創立パーティーの時の
「ひとつ借りが出来たね」
と言った水輝くんの顔を思い出した。
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