ディアブロ☆~共同生活約150日~
第20章 過労
『はぁ…。』
「ん?どうしたの陽菜ちゃん。
ため息なんてついちゃって!」
逞くんの病院から戻った私は
純くんと夕食を食べていた。
『えっ。ため息ついてた?』
「うん。この世の終わりみたいな顔してたよ?
大丈夫?」
『無意識だった!大丈夫だよ!』
(逞くん…今夜も断食か。)
私は気がつくと逞くんのことが
頭をよぎっていた。
逞くんの笑った顔、悲しそうな顔
色々思い出すと何故か空気が重くなる。
(私…ずっとここに居たい。
でもそれは出来ない…。)
「やっぱり陽菜ちゃん今日へんだよ!」
『ごめんごめん!
…もうちょっとでみんなと
お別れだなぁなんて考えたら
寂しいなぁーなんて!』
「陽菜ちゃん…。」
私が空元気を出すと
純くんが寂しそうな目を見せた。
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