無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

ジー「そんなこと言ってないわよ。料理も上手よ。」

ジーは冷蔵庫から水を出してグラスに注いで飲み干した。

潤「人間性は？」

ジー「ちょっとしつこいわね。空気読めないし。」

潤「それは誤解だよ。もっと俺を知ってよ。だから、俺と付き合って？」

ジー「そこがしつこいって言うのよ。」

俺は何度もジーに付き合ってくれと言ってるのに、ジーはイエスとは言ってくれない。

俺が若いからとか、俺の気の迷いだとか、大人をからかうなとか、理由をつけて絶対にオーケーをくれなかった。

夕食が終わると、ジーが後片付けをしている間に、俺はコーヒーを入れた。

潤「ジー、もう豆が少ないよ。俺、明日買って来ようか？」

ジー「いいわよ。自分で行くわ。ちょうど元町に用事があるから。」

それから、サッチモのレコードを聴きながらコーヒーを飲んだ。

俺は、サッチモの低くて太くてあたたかい声がだんだん好きになっていた。

神戸は日本のジャズの発祥の地らしい。

ジーが教えてくれた。

ジーが俺に神戸のいろいろを教えてくれた。