
神様の願い事
第3章 変化
《sideO》
絶対この鏡だ。やりやがったなあのジジイ。
「ま、いいや。んで?」
翔「へ」
「これだけ強かったんだ、なにか困ってたんじゃないの?」
べつに呼んでないと翔くんは言うけど。
だけどもの凄い力で鏡に吸い込まれた。
きっとなにか悩んでたんだ。
「まだ、あの人の事で悩んでるの…?」
翔「あ、ああ...」
ほら。ふぅっと小さく溜息を吐いて、目の前に座る俺を見てる。
翔「悩んでると言えば、そうなんだけど」
「避けられてるかもしれないって、話?」
翔「うん...」
久し振りに見た翔くんは相変わらずかっこよくて。
なのにその撫で肩を更に下げて背をまるめる。
「まだ避けられてる感じなの?」
翔「や、最近会ってないから分からないけど...」
「会ってないの?」
翔「うん。お互い忙しくてね。仕事でも、一緒にならないから...」
仕事。
今の言い分だと、仕事を一緒にする事もあると言う事。
だとしたら、翔くんの想い人とやらは業界の人なのか。
「なにその人、芸能人なの...?」
翔「え?」
「TV関係者とか、業界人?」
翔「俺の好きな人、そんな気になる?(笑)」
何故か気になった。
聞きたかった。翔くんの好きな人がどんな人か。
「そういう訳じゃないけど、...応援するって言ったのに知らないままじゃ、さ」
そうだよ。俺は翔くんの恋を応援するんだ。
それなのに相手が誰かもわからないんじゃ、応援の仕様が無いってモンだろ。
「それとも雑誌社の人とか?」
翔「ふふ、なに、珍しいね」
「え?」
翔「いっつも面倒くさそうなのに、急に食いついたから(笑)」
別に急じゃないんだ。
結構気にはなってたけど言わなかった。聞けなかっただけだ。
だけど今は神様だから。
この姿なら、聞けそうだなと思ったんだ。
翔「ん~ どうしようかな」
「へ?」
翔「うふっ、やっぱ恥ずいっ(笑)」
「え」
急に顔を赤らめ両手で顔を隠す。
その指の隙間からは、チラチラと恥ずかしそうな顔が覗いてる。
「え、教えてくんないの」
翔「無理、言えねえわ(笑)」
只の乙女じゃねえか。
いつもお兄さんを気取ってる翔くんでも、こんな1面があったのか。
絶対この鏡だ。やりやがったなあのジジイ。
「ま、いいや。んで?」
翔「へ」
「これだけ強かったんだ、なにか困ってたんじゃないの?」
べつに呼んでないと翔くんは言うけど。
だけどもの凄い力で鏡に吸い込まれた。
きっとなにか悩んでたんだ。
「まだ、あの人の事で悩んでるの…?」
翔「あ、ああ...」
ほら。ふぅっと小さく溜息を吐いて、目の前に座る俺を見てる。
翔「悩んでると言えば、そうなんだけど」
「避けられてるかもしれないって、話?」
翔「うん...」
久し振りに見た翔くんは相変わらずかっこよくて。
なのにその撫で肩を更に下げて背をまるめる。
「まだ避けられてる感じなの?」
翔「や、最近会ってないから分からないけど...」
「会ってないの?」
翔「うん。お互い忙しくてね。仕事でも、一緒にならないから...」
仕事。
今の言い分だと、仕事を一緒にする事もあると言う事。
だとしたら、翔くんの想い人とやらは業界の人なのか。
「なにその人、芸能人なの...?」
翔「え?」
「TV関係者とか、業界人?」
翔「俺の好きな人、そんな気になる?(笑)」
何故か気になった。
聞きたかった。翔くんの好きな人がどんな人か。
「そういう訳じゃないけど、...応援するって言ったのに知らないままじゃ、さ」
そうだよ。俺は翔くんの恋を応援するんだ。
それなのに相手が誰かもわからないんじゃ、応援の仕様が無いってモンだろ。
「それとも雑誌社の人とか?」
翔「ふふ、なに、珍しいね」
「え?」
翔「いっつも面倒くさそうなのに、急に食いついたから(笑)」
別に急じゃないんだ。
結構気にはなってたけど言わなかった。聞けなかっただけだ。
だけど今は神様だから。
この姿なら、聞けそうだなと思ったんだ。
翔「ん~ どうしようかな」
「へ?」
翔「うふっ、やっぱ恥ずいっ(笑)」
「え」
急に顔を赤らめ両手で顔を隠す。
その指の隙間からは、チラチラと恥ずかしそうな顔が覗いてる。
「え、教えてくんないの」
翔「無理、言えねえわ(笑)」
只の乙女じゃねえか。
いつもお兄さんを気取ってる翔くんでも、こんな1面があったのか。
