箱……漆
第3章 メール
【アイドル――――…ある意味…アイドルだったかも知れませんが…
違う気もします――――…
我々は…“姫”を探し―――…愛するだけですから…】
意味が――――…
意味が解らない…
香を愛していた?
だが…“彼”は…“姫の一人”と…香を言っていた―――…
【―――――…すみません…貴方と…香の接点が…】
【――――接点…ですか…
偶然と言えば偶然…
必然と言えば必然……呼ばれたから…迎えにいった…
って…接点ですかね―――…】
迎えに…行った?
ますます訳が解らず―――…
モヤモヤが募る―――…
【香は――――…貴方と会って…なんと言ってましたか?】
【何も―――…何も言いません…】
【そんな……】
【ただ――――…他の“姫”と違い…この携帯のアドレスが身体に書いて有りました…
だから…私は、この携帯にメールをしたのです】
身体に…アドレスが?
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