籠の中の天使
第1章 イジメ
家に着くとすぐに浴槽に向かってシャワーを浴びた
洗っても洗っても取れない身体中についた赤いキスマークが汚くてしょうがなかった。わたしはあの人のモノなんだと再確認してしまった。
お風呂から出ると自分の部屋に行き、ベッドに身体を沈めた
目を瞑るとさっきのことが脳裏に浮かんでまた涙が溢れてきた
コンナコト今日が初めてって訳ではないのに。
今日は心が弱っているのかもしれない。
わたしは机の引き出しに隠すようにしまっているピルを出すと一気に口に含み飲み込んだ
あの人はいつも避妊をしてくれないから、これを飲まなきゃ妊娠してしまう…
本当どうしてこんなことになってしまったんだろう
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える