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ミヤちゃんと思春期

第1章 秘密と理由


「とにかく!!」とミヤさんは胸の前で手をグーにした。

「私も、そういう、恋人ではない、『特別な関係』に、深山くんとなりたいと、思って……」

自信がなさそうにだんだんと声色が暗くなった。

えっと、それって……。

「ミヤさんの持論、よくわかんねーけど、恋人じゃダメってこと?」

佐々木がない頭をひねって言った。それにミヤさんは「違うのー!」と、うまく言いたいことが伝わらずモヤモヤした様子で返した。

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