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ミヤちゃんと思春期

第1章 秘密と理由


「修了式お疲れ様。校長先生あいかわらず話長かったね」

「ね。寝そうだった」

「私も~」


話ながらミヤさんの友だちに目を移すと、ちょうど目が合い、ぺこりとお辞儀をしてくれた。
それに気づいたミヤさんが、「この子はね」と紹介してくれた。


「三嶋ちゃん。同じクラスで、私の友だち」

「よろしくどうも」


簡潔すぎる言葉にびっくりしつつも、「よろしく」と返すと、ぼくも佐々木に目を向けた。

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