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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第3章 調子乗り豆マジシャン

「えええぇぇーーっ!! なんですってええぇぇーーっ!!」


 いや、さすがにそこまでは言ってない。


「えっ!!」と驚いた。


 西くんは注目を浴びたいからと、手品を超能力みたいに見せて、披露をしたと言う。


 いや、あれが手品だって……考えがつかない。


 カードの裏を見比べても、まったくわからない。


「どこに、そんなトリックがあんのさ……」


「それは、手品だから言えないよぅ……」


 そりゃそうだ。


「あ、じゃあ、ちょっと待って」


 僕は一度家に帰り、百貨店で買ったマジックを持って、また西くんの家に行った。


「西く〜ん、いますかぁ〜」


「上がりぃ〜」


 これを言わないと、上がれない気がしていた。


 西くんの目の前で、スポンジの犬のマジックをした。


「ここに1匹の犬がいます。西くん、手を出して」


 西くんは右手(左手だったかも?)を出した。


 そのスポンジの犬を取って、西くんに握らせた。


「おまじないをかけます。ウ〜トガリアン〜サンイレ〜はいっ!! 手をひろげて」


 西くんが手を広げると、犬が2匹になっている。



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