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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第2章 始めてみる

「なぁなぁ、もう超能力しやへんの?」


「うん、難しいし、あれしか出来へんねん」


 西くんの超能力は、カード透視だけだった。


 僕は常に持ち歩いていた、プラスチックトランプを出して、西くんに見せた。


「なぁ、これわかる?」


 西くんなら出来るはずだ。


 だが、西くんは迷っている。


 それに、以前よりも長い。


 ちなみに、お母さん同士の世間話も長い。


 西くんは「ダイヤの7」と答えた。


 あ、ちなみに、ここで書いているマークと数字は適当ですよ。すいません、そこまで覚えておりませんので、あしからず。


 カードをめくってみた。出てきた、カードはダイヤのJ。


「あっ、凄い!! マークは当たってる」


 凄くはない。4分の1だ。


 でも、数字はおお外れ。


 絵札が出たってのは、微かだが、記憶にあるのよ。


 西くんは頭を横に振った。


「これでは、出来ない」


「なんで? トランプやんか。イメージしやすいんやろ」


「これはわからへんねん」


 僕は率直に聞いた。


「あれ、手品?」



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