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「椎名さんには成宮というカレが……」
「智也のことは忘れたいんです……
それに私は仙石さんのことが……」

潤んだ瞳で仙石を見つめる。

ベッドの脇に座る仙石との距離は
わずか50センチ。

すぐにでもキスが出来る状態。

「自分のことが……ですか？」
「はい……まだお会いして数時間だと
いうのに仙石さんのこと……」

仙石が躊躇して想いを告げないなら
私から嘘の告白をしてあげましょう。

「自分……俺のことが……」
「好きになってしまいそうで……
ごめんなさい……御迷惑ですよね……」