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「智也……元気だった？」

理佳は相変わらず
みすぼらしい格好をしている。

そしてそれが俺の為であることも
当然ながら分かっている。

内面から浮き出ている色気は隠せないし
俺には通じない。

理佳には身体を満たしてくれる男が存在する。

これも以前から気付いてはいたが
問い詰めたりはしない。

俺が理佳の身体を満たすことは
一生出来ないのだから。

「元気だよ。理佳がこうして来てくれるから」

理佳は照れながらも満足気に頷く。

理佳の心を満たせるのは俺しかいない。