
犬猿の仲良し
第12章 恋のきっかけ
ー部屋
ついでに髪も乾かして、俺は部屋へ入り座った。
健「あ、遅かったな」
健太はスマホを片手に、お茶を飲んでいた。
案外普通の態度をとる健太に少し驚いた。
璃「お、おう。転んだから」
健「どこで?!大丈夫か?」
璃「洗面所で…まぁ大丈夫」
ずいっと近寄って来た健太の口に無意識に目が行ってしまい、さっと視線を逸らす。
健「顔赤いけど、お前風邪じゃ…」
健太が俺の額に手のひらを当ててきた。
璃「っ!」
バッ
健「は…?」
思わず手を振り払ってしまった。
璃「…わり」
健太の顔をちらっと見ると、眉をハの字にしていかにもしょんぼりしていた。
健「そんなに嫌だったか」
璃「…そりゃまぁ嫌がらせにしてはやり過ぎだと思ったし」
健「嫌がらせ?」
璃「全部嫌がらせだろ?」
健「ちょ…」
健太は大きく溜息をついた。
健太に溜息をつかれるなんて心外だ。
健「俺真剣なんですけど璃玖さん?」
頭を抑える健太。
その様子を見て、嘘をついているわけではないと思った。
真剣?
真剣って事は今までの全部…。
俺はぶわっと熱が噴き出したように顔が熱くなった。
健「やっぱ熱あるんじゃねーの?!」
璃「熱じゃ…」
自分で思ってるより小さな声が出た。
俺動揺してんのか?
まさかな?
健「何だって?」
耳に手を当てて聞き返してくる健太。
じじいかお前は。
璃「だから風邪なんかひいてねーって…」
あれ?
焦点が合わない。
何だよこれ。
健「璃玖?」
俺はふっと糸が切れたように意識を手放した。
ついでに髪も乾かして、俺は部屋へ入り座った。
健「あ、遅かったな」
健太はスマホを片手に、お茶を飲んでいた。
案外普通の態度をとる健太に少し驚いた。
璃「お、おう。転んだから」
健「どこで?!大丈夫か?」
璃「洗面所で…まぁ大丈夫」
ずいっと近寄って来た健太の口に無意識に目が行ってしまい、さっと視線を逸らす。
健「顔赤いけど、お前風邪じゃ…」
健太が俺の額に手のひらを当ててきた。
璃「っ!」
バッ
健「は…?」
思わず手を振り払ってしまった。
璃「…わり」
健太の顔をちらっと見ると、眉をハの字にしていかにもしょんぼりしていた。
健「そんなに嫌だったか」
璃「…そりゃまぁ嫌がらせにしてはやり過ぎだと思ったし」
健「嫌がらせ?」
璃「全部嫌がらせだろ?」
健「ちょ…」
健太は大きく溜息をついた。
健太に溜息をつかれるなんて心外だ。
健「俺真剣なんですけど璃玖さん?」
頭を抑える健太。
その様子を見て、嘘をついているわけではないと思った。
真剣?
真剣って事は今までの全部…。
俺はぶわっと熱が噴き出したように顔が熱くなった。
健「やっぱ熱あるんじゃねーの?!」
璃「熱じゃ…」
自分で思ってるより小さな声が出た。
俺動揺してんのか?
まさかな?
健「何だって?」
耳に手を当てて聞き返してくる健太。
じじいかお前は。
璃「だから風邪なんかひいてねーって…」
あれ?
焦点が合わない。
何だよこれ。
健「璃玖?」
俺はふっと糸が切れたように意識を手放した。
