憧れの二人は女王様と召使い?
第7章 王女様と王子様
「……理恵!おい、麻理恵!」
「………けい、と?」
慧人は必死に私の名前呼んで
抱き抱えられていた
「よかった…こんなとこで寝てるんだもん
もしかして死んでるんじゃないかって…
ってなんでここで寝てんの?」
私はあれから玄関の前で慧人の帰りを待った
それでも、まだ信じたい気持ちがあったから
「よかった…慧人だ……」
「え?」
私は慧人の首に腕を回した
「悪口も文句も控える
本性が嫌なら、家でも外面でいるよ?
針1000本も嘘
アイスも一日一個にする
迷惑もなるべくかけないようにするし、
なにか大変なことがあったら手伝う
だから……
だから、沙紀さんのとこに行かないで…」
頬にはあの日以来の涙が伝った
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