憧れの二人は女王様と召使い?
第5章 5
「あぁ…もう寝たい……」
家の玄関に着くなりただいまの代わりに
そう言った
「帰るまでずーっと気が休まらなかったもんね
お疲れ様」
「ほんとだよ…マジでもう寝ちゃおうかな……」
「じゃあ、晩御飯に起こそうか?」
「うん、頼む」
そうして私は寝室のベッドへ
慧人は晩御飯を作りにキッチンへとそれぞれ向かった
「はぁ…」
本当に疲れる
なのになんでみんな友達とか作るんだ?
みんな本性で友達になりたいとか
本性で友達と付き合ってるから?
そう考え出すと
やっぱり自分は異常な性格だと改めて感じた…
沙紀みたいに純粋だったら……?
全部うまくいってたのかな
初めての彼ともフラれることなく
ひとりぼっちにもならず
好きで
好きでこんな性格になったんじゃないのに
なんて、私らしくないか…
「ははっ……」
仕方ないじゃない。考えても。
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